コロナウイルス感染症のため、対面でのレッスンはもちろん、講習会やコンサートが軒並み中止になっています。
そこで、今できる受験対策を整理してみます。
主科実技レッスン
ひたすら個人で練習するのに限ります。オンラインレッスンをしている先生もいますが、演奏系受験生の実技レベルだとほぼ無意味です。できる事が10%もないと思います。実際、既に音大でもオンライン授業が始まっていますが、学費の払戻しが検討されています。
練習する他にできることといえば、
・受験曲のリサーチ(志望校以外もふくむ)
・CDなどで沢山の演奏、曲を聴く
ぐらいですかね。
座学系の実技に関してはこの限りではなく、オンラインレッスンもある程度有効かと思います。
今だからこそ主科以外の見直しを
対面レッスンができない今は、実技以外の受験対策なら本格的に始動できます。疎かにしていると、実技が合格ラインでも落ちる可能性が出てきます。また試験を課しているからには、音楽に必要不可欠なものばかりです。主科の技術と相互作用があり、密接に関わる重要なものなのでしっかりとした対策・勉強が必要です。
副科ピアノ
ほとんどの大学で必須の副科ピアノの試験。この動けない時期だからこそ、真剣に取り組みましょう。スケールや課題曲など、きっと何度さらっても足りないはず…。
ピアノを持ってない人は、この際買いましょう!住宅の事情で電子ピアノしか置けない場合、メーカーはYAMAHAがおすすめです。Roland、Korg、Casioも電子ピアノを出していますが、鍵盤のタッチの再現度はYAMAHAに敵いません。
YAMAHA Clavinova CLP−635
脚が取り外し可能なPシリーズだと以下のモデルがおすすめです。他のモデルは音質やEQバランスがイマイチです。
YAMAHA P−515B
P-515 専用スタンド
ペダルユニット(Pシリーズ共通)
ソルフェージュ
実技に直結する科目です。オンラインレッスンでも十分効果が期待できますが、CDつきの教材があれば自己学習が可能です。
他に自分でできるトレーニングとしては、楽譜を持っている曲を、音源のみを頼りにまるごと楽譜に起こしてみるなんて方法もあります。人によってはかなり時間がかかるかもしれませんが、いいトレーニングになりますよ。
楽典
楽典は、もうこれさえあれば頭に入れておけば大丈夫。
つまづくとすれば調判定ですが、そんな時は過去問をたくさんやってみましょう。
大学入試共通テスト
音大入試ではあまり重要視されませんが、ある程度は点数を取っておきたいところです。最低でも高校の授業をしっかり受け、勉強していれば問題ないかと思います。ちなみに、各大学の偏差値は、あくまで前年度の入学者の得点で決まります。そのため、音大は特に波があり、参考にしてもあまり意味はありません。
まとめ
オンラインレッスンでは対策が難しい科目もありますが、最終的には全ての科目のレッスンを受けなければいけません。まだ先生についていないようでしたら、自己学習をしつつ、先生を探す準備もしておきましょう。