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【受験対策】演奏動画を撮るコツ ①考察編


Photo by Gabriela Palai from Pexels

年末も近づき、受験対策もいよいよ佳境となりました。今年はコロナウイルス感染拡大に伴い、演奏動画の提出が必要な大学も出てきています。

そこで今回は、演奏動画撮影のコツをまとめていきたいと思います。

審査のポイントについて

今回、音楽大学にとっても初めての試みである動画審査。審査する側は何を見るのでしょうか。

入試の基本概念である「公平性」を保つため、多くの受験生が対応できるようにビデオカメラからスマホ・タブレットまで幅広い撮影方法での動画が使用できるようになっています。それに加えて、いわゆる「一発撮り」を義務づけ、実際の対面試験に準じた内容となっています。撮影に予算をかけた、録音録画の専門家や編集機材を使った加工を一切禁止しています。

この条件下の動画審査で、音質や音色を比べることは不可能です。音楽性や立ち振る舞い、将来性などを演奏動画から汲み取り、審査をすることになるでしょう。
つまり、音質を求めて予算をかけても、思っている以上の効果は期待できないということです。

とはいっても、ある程度のクオリティーの動画を作成した方が心情的によいと思いますので、以上を考慮した上で現実的な撮影方法を探ります。

 

撮影環境を考える

まずはどこで撮影するかを考えます。一部の音楽高校では学校がホールを借りて撮影することもあるようです。確かに、より良い環境で撮影することは受験に対する不安材料を解消することにつながりますが、個人でホールを借りてまで撮影する必要はありません。ある程度広めの練習室やリハーサル室を使用すればよいと思います。

1日で満足するものが撮り終えられるかどうかはわかりませんので、数日・数回利用できるような場所がよいでしょう。

 

撮影を手伝ってくれる人を探す

1人で撮影も可能だとは思いますが、誰かに任せられると演奏に集中できます。セッティングなどは自分でやるにしても、スイッチのOn/Offなど、録音に立ち会ってくれる人がいるだけで作業が楽になります。

 

スケジュールを立てる

前述した通り、録画が1日では終わらない可能性がありますので、余裕をもってスケジュールを立てることをオススメします。
まず初めに、プリプロ(プリプロダクション)を行います。業界用語で、事前準備や仮録音という意味です。いざレコーディングになった時に、機材トラブルなんてこともあります。事前に撮影から動画チェックまで一通り行ってから、本番に臨みましょう。

ex)
○月△日 プリプロ→動画チェック(問題があれば再度プリプロ)
○月△日 レコーディング1日目→動画チェック(問題がなければそのままのセッティングで2日目に)
○月△日 レコーディング2日目→動画チェック
○月△日 レコーディング3日目→動画チェック
○月△日 3日分の動画をチェック→良いテイクを選ぶ

実技のレッスンなどで録画の練習をしておけば、プリプロに当てられ、効率的に撮影できます。

 

機材の準備

撮影場所や環境、人手に合わせて、機材を準備しましょう。
次回は、様々な条件にあわせた機材を紹介していきます。

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